美容鍼の効果は？美容鍼をすると起こる身体の変化

最近話題の多い美容鍼ですが，美容鍼は ‘何が’ 良いのかご存じですか？

美容鍼の効能が分かればもっと試してみたくなる．

そんな美容鍼のご紹介です．

直接顔面部の適切な部位に鍼を刺す（鍼灸では【刺鍼】すると呼びます）ことにより，顔面皮膚組織の代謝や血流を促進させ改ます．

刺鍼の効果の機序は沢山ありますが，大まかに言うと神経の働きを通して身体の調子を整える事になります．

特に『美容鍼』という部門で考えれば，皮膚にごくわずかな傷をつける事により身体が”組織を治そう”と反応します．これにより血流が良くなり肌細胞がリセットされたり，活発に活動する事になります．

肌自体が生まれ変わる事でシミやくすみに対する効果が期待出来ますし，肌からの分泌物も安定する事で乾燥肌や皮脂が過多となるTゾーンのテカリにも有用と考えられます．

全体的な調子が整う事で肌荒れが少なくなったりや浮腫みが取れる事でフェイスラインの細くし，小顔への効果も期待出来ます．

美容鍼は顔の筋肉へのアプローチも出来ます．筋肉についてアプローチは理学療法士ならではですので，ここについては鍼灸師と理学療法士のダブルライセンスが活きてきます．

筋肉へ直接アプローチをするには皮膚の奥に届かせる必要があります．これが単独で出来るのは法律上【医師】か【鍼灸師】に限られていますので【美容鍼】は特別な美容方法と言えるでしょう．

顔の筋肉が美容にどのように影響しているかと言うと，一番やっかいなのがシワです．

顔の中にも，表情を作るためや，目や口を動かすために沢山の筋肉があります．

 筋肉が原因でしわが出来てしまう事も多く，その代表が【眉間の縦シワ】です．

いくつか理由がありますが，筋肉が縮んでしまう事で皮膚が引き寄せられてシワになる事があります．

腕や脚の筋肉だと『ストレッチ』する事で筋肉の縮みを予防したり伸ばしたりする事が出来ますが，顔の筋肉をストレッチするというイメージはありませんよね？？

腕や脚の筋肉は基本的に表と裏で対称的になっており，その筋肉を引き締めることで反対側が伸びます．また，関節を動かす事で筋肉をストレッチする事が出来ます．

顔の筋肉の場合，表と裏の構造にならないのと関節をまたぐ筋肉は多くないのでストレッチが難しいのです．そうすると良く使う筋肉は縮む一方になり，皮膚が引き寄せられるようにシワが出来てしまいます．

 顔の筋肉のストレッチの詳細は⇒美容鍼に合わせて行いたい日常の注意点　を参考にしてください．

美容鍼はこの筋肉のコリのように縮んだ状態にもアプローチ出来ます．筋肉の弛緩を促すことにより，しわ自体にもですし，血流が改善される事で顔色やくすみなどの肌トラブルにも効果が期待出来ます． 

また美容鍼は刺鍼の場所や刺す深さなど刺し方によって，筋肉を ‘緩ませる’ だけでなく，引き締める事も出来るので，たるみを防ぎリフトアップにも繋がります．

筋肉が影響する他の厄介ごとは，顔の非対称です．

目じりや唇が左右対称でなかったり，シワの寄り方やひどい場合はアゴの向きまで筋肉の働きに影響を受けてしまいます．

これは普段のクセで使いやすい筋肉と使いにくい筋肉に差が出てくるので，このような症状になります．

これはしっかり観察する事でクセを見直し，適格な習慣をつける事で解決出来る場合があります．奥歯に力が入ってしまう『クレンチング』などと同じ対処方法ですね．

筋肉に対する美容鍼の作用は，理学療法士が行う美容鍼ならではだと思います．理学療法士はとにかく筋肉に詳しいのです．この詳しいというのは場所がという話ではなく，細かい神経の働きなどが影響して，筋肉にどのような刺激を与えるとどういう反応になるかも詳しいのです．

東洋医学では心身の状態が整ってはじめて，美容は実現できるという考えがあます．

「皮膚は内臓を映し出す」とも言うように，皮膚組織は体内の健康を表すほか

心身の状態による自律神経機能の変化に敏感に反応する組織です．

鍼灸治療を行うことにより心身から健康な状態に整え，皮膚組織を健全な状態にするような機序であるため，

短期間の治療では美容効果は現れにくいですが，反面その効果は非常に持続するとされています．

世界保健機構 (WHO) でも鍼灸治療による美容効果が認められています．

基本的に心身の健康な状態を治療目的としているため，多くの症状に対して期待できます．

肌荒れやシワ，たるみ，シミ，むくみ，肥満，脱毛，顔色の改善，ニキビ，アトピーなどです．

しかし短期・中期的にも，より安定した確実な効果を期待するためには，他の美容法の提案やフェイシャルエステのような直接的なケアがあるとよいでしょう．

顔は細かい血管が非常に多い部分で，鍼を刺すことにより出血する可能性があります．また，その出血が皮膚内部に溜まると

内出血となります．

ですが，通常そのまま放置しておけば数日から１週間ほどで元の何もなかった状態に戻ります．

内出血の可能性は鍼を刺す場所，鍼の太さの影響や，美容鍼を行った日に長い入浴やアルコールの摂取など血流の変化も影響します．

鍼を打った状態で安静かどうかも関係ありますので内出血を避けたいときは，鍼を刺した状態であまり会話や笑ったりしないようにお願いします．

ただ，出血自体は東洋医学的にはプラスの効果もあり，不要な汚い血を外に出すことで健康状態を整えたり，新たな血液造成につながるとし皮膚組織の活性化や新陳代謝に効果的であると考えられています．

美容鍼に金箔を加えることで，肌の保湿と肌細胞の活性化を促します．

金箔は見た目だけにとらわれがちですが，線維芽細胞を活性化するとの研究結果もあり，機能性も確認されています．

また金箔を肌に擦り込むことで，くすみを取ったり透明感を与えてくれます．

鍼で身体の中に刺激を与え，金箔で皮膚の表層をケアできる，非常に相性の良い組み合わせになります．

鍼灸治療は続けるほど効果が持続するという特徴があります．

これは人の身体に変化を与えるときも共通です．

例えば筋力トレーニングも，すぐにやめてしまうと元の筋力に戻るのも早いですが，

長く続けたあとはトレーニングをやめても，強くなった筋力は長く持続します．

美容鍼も同じことが言えるので，最初はどうしても１週間程度の効果しかありません．

しかし継続するうちに１ヶ月持続するようになります．

最初の１ヶ月は１週間に１回のペース．

２ヶ月目は10日に１回，３ヶ月目は２週間に１回，４ヶ月目からは月に１回のペースをおススメしています．

• 顔だけでなく全身の健康状態を整える
• 回数を重ねるごとに効果の持続が長くなる
• 筋肉を緩めることも引き締める事も出来る
• 血流が改善され，浮腫みがなくなることで小顔効果や乾燥肌，テカリなどにも対応できる
• シワやたるみ，シミなどに対し，アンチエイジング・ウェルエイジングが期待できる
• 金箔を組み合わせることで，短期的にも安定した効果が見込める

Sept. Conditioning Lab.　㐂楽　鍼灸整体院