認知症にも大事!運動と認知機能の関係は!?

認知症 健康 

10年後には,予備軍を含む認知症の数は1,000万人を超えると予想されており,その進行・発症予防が重要とされています.

 

年配の方とお話していて,よく「元気で長生きしたい」,「認知症には気を付けたい」おっしゃいます.

それほど認知症を気にされている人が多いのも事実です.

 

近年,運動と健康や認知機能の関係を示す論文などがよく報告されています.今回運動がどうして認知機能に効果があるのかを説明している論文があったため紹介します.

 

運動ってやっぱり大事!

  

 


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認知症の所見として記憶と密接な関連のある【海馬】が委縮することが知られています.

 

中等度の強度の有酸素性トレーニングを1年間行った高齢者は,海馬の大きさが増加していましたが,トレーニングをしなかったグループは海馬が小さくなっていました.

その海馬の大きさの変化と,記憶課題の成績の変化が一致します.トレーニングをしたグループが,記憶が良くなったということです.

 

身体活動・運動量が増加することにより,海馬が大きく保たれることが,認知症発症リスクや記憶の認知機能低下を抑制する働きがあると考えられています.

 

動物実験では,運動により海馬に新しく神経細胞が増加したり,新しい血管が造られたりして,神経細胞同士のつながりが出来ることが示されています.

運動すると,脳の神経栄養物質や成長因子の増加すると言われています.成長因が多いと認知症になる確率が減少することも報告されています.

 

 

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では,トレーニングの種類はどういったものでしょう?

 

報告されている論文の多くは,有酸素性運動トーニングが用いられています.

 

しかし,高齢者男性に高強度の筋力トレーニングにより記憶課題などの成績が向上した報告や,高齢女性においても,筋力トレーニングを行うことで注意実行機能の成績が向上した報告もあります.

 

日本でも,軽度の認知症があるグループに,有酸素運動や筋力トレーニング,運動しながら認知課題を遂行するトレーニングを行うと,認知機能の低下や,脳の萎縮を抑えることができたという論文があります.

 

動物実験では運動の強さにより,血液中の神経栄養物質の濃度は異なり,ゆっくりとした運動の方がその濃度は大きくなると言われています.

 

しかし,中から高強度の身体活動量が,高齢者の注意・実行機能と関係することや,若年男性でも高強度のトレーニングで有酸素能力の増加の割合が大きいほど,認知課題の成績が向上したという報告もあり,運動強度については詳細な検討が必要と考えられています.

 

 

ただ,運動により認知機能の改善や認知症の進行を予防できることは間違いないようです.

 

まずは,生活の中で少しの運動を取り入れることから始めましょう.

運動しながら認知課題を遂行するトレーニングなど専門的なトレーニングを行うことで,より認知症の予防も期待できると言えます.身体も頭も同時に使うことがより良いようですね!

 

 

 

*このコラムは, 丹 信介 : 運動生理・生化学の視点から認知機能改善エクササイズを考える. 認知神経科学 17, 3・4 2015. pp144-149. を参考にしています

 

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