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投球障害 肩を壊さず速い球を投げるには~スポーツメディスンフォーラム②~ 

スポーツ 治療 

スポーツメディスンフォーラムの参加記録②です.

投球障害についての内容です.

 

野球やテニスなどのオーバーヘッドスポーツで,

肩・肘の痛みに悩まされている人は特に読むと悩みの解消につながります.

 

フォーラム①は‘肉離れを考え直す’というテーマで,

最新情報や予防法を含めて,肉離れをしっかり考える必要性を記事にしました.

 

今回はフォーラムのランチョンセミナーから午後のセッションのテーマであった,

‘投球障害’を記事にします.

 

具体的に,肩や肘の痛みが起きているのは何が原因でどう対処すれば良いかが重要です.

 

身体の機能では,

  • 肩甲骨の位置
  • 肩前方の組織の緩み
  • 肩回りの部分的な筋出力低下
  • 肩後方組織の柔軟性低下
  • 体幹可動域
  • 股関節可動域

が問題となります.

 

肩前方の組織の緩みは,部分的な筋力低下や後方組織の柔軟性低下も

同じような状態ですので同様の考え方になります.

 

体幹や股関節の可動域は,間接的に肩甲骨の位置に影響するので,

重要なのは肩甲骨と上腕骨の位置関係だと考えれば大丈夫です.

 

 

肩甲骨の位置


右肩甲骨を後方から見た状態です.

 

 

右肩甲骨を右横から見た状態.

肩甲骨を上から見た状態.


それぞれほぼ正常な位置の肩甲骨の図です.

 

正常な位置からずれると,肩甲骨と上腕骨の関係がくずれ負担がかかりやすくなります.

ピッチングにおけるLate cockingからAccelerationでのフェイズです.

 

肩甲骨の位置が正しい場所であれば,下の図のように肩甲骨面から上腕骨が後方へ大きく傾くことはありません.

*青い線と腕の骨の角度に注目

しかし,このフェイズで肩甲骨が前傾し背中が丸くなるような姿勢になると,

上腕骨が肩甲骨面に対し大きく後ろに傾きます.

この状態は,肩関節の ‘Internal Impingement’ という状態になりやすく

肩の腱を傷めたり,関節唇を傷害し痛みの原因となります.

身体の面に対して腕を後ろに引きすぎても同じような状態になるため,

肘が身体の面より後ろに引かないようなフォームに見直しましょう.

肩の緩み,筋力低下,柔軟性の低下


  • 肩関節前方の緩み
  • 部分的な筋力低下
  • 柔軟性の低下

これらはそれぞれが同じような状態を作り出します.

 

肩甲骨の関節部に対して上腕骨の関節部が前方へ偏移します.

 

この状態は,上記にもある ‘Internal Impingement’ を引き起こしやすいのです.

 

それぞれの対策として,

前方の緩みはそれ以上緩みを増悪させないことです.

無理にストレッチをしたり,身体の面から腕を後ろに引きすぎるようなフォームを是正しましょう.

 

部分的な筋力低下は,

投球時に大胸筋や肩甲下筋の出力が低下しているという研究が提示されていました.

このような筋を積極的に使えるトレーニングや意識が必要です.

チューブトレーニングや自重トレーニングも良いでしょう.

 

後方の柔軟性については,ストレッチなどで解消しましょう.

代表的に行われるのは‘スリーパーストレッチ’ というものですが,

万能ではありません.

 

肩や肘を傷めない投げ方というのは,速い球を投げるためのフォームを一致します.

 

痛みがあるからフォームを変えるのではなく,

フォームを変えて球速が速くなることももちろん可能です.

 

巷で言われていることや感覚で述べられた話ではなく,

解剖・運動学,物理学,スポーツ科学に沿った正しい投球フォームを理解しましょう.

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