スポーツ外傷・障害に対するリハビリが行えます.
スポーツ選手などのアスレティックリハビリテーション及びパフォーマンスアップについての詳細は
こちらをご覧ください.
五十肩や腰,変形性膝関節症などの膝の痛みに対応しています.
夜の痛みもあって肩がほとんど動かない肩の痛みや長期間悩まされる腰痛など.
人工関節後のリハビリも受けつけております.
また,こちらの項目は主に脳血管障害や脊髄損傷などの
中枢神経に対するリハビリです.
他にもパーキンソン症候群などに対応しております.
リハビリテーションは【出来ない事を繰り返せば出来るようになる】という事ではありません.
『立てないから立つリハビリをする』『歩けないから歩くリハビリをする』というリハビリは効果が出にくいのです.
『立てない理由』を考えて,その原因に対するリハビリが重要です.単純に筋力がと言う問題ではなく,脳内でどのような障害があり働きが作用しなくなっているかを考える必要があります.
脳梗塞など脳卒中で中枢神経による障害の場合,神経の働きに則ってどのようなリハビリを行うかで3ヶ月後,半年後,1年後,10年後の人生が変わります.
病院内でのリハビリはごく限られた方法の一部です.
リハビリの根底にある運動学習から考えても,
『今までと同じ事を続けていても物事の上達はない.新しい方法を模索してチャレンジするべき』と考えられます.
上の図は,脳血管障害の後に起こる脳内の【半球間抑制】の変化を表した模式図になります.
*半球間抑制の解説を含めたコラム☞リハビリに必要な神経生理学
片麻痺などのリハビリを行う時にとても重要な概念ではありますが,この【半球間抑制】さえ知らずにリハビリを行っている
理学療法士や作業療法士は少なくありません.
厳しい言い方をすれば病院のリハビリの限界はここにあるかも知れません.
リハビリとは人生を左右する物です.
是非ご自身でどのリハビリを受けるかを選択してください.
もちろん,病院でのリハビリと併用が可能です.
病院でのリハビリは現状回数が限られます.
もっとリハビリに取り組みたいという方は是非ご御利用をおすすめします.
人口の多い都市では自費でのリハビリテーション施設も多くなりましたが,地方で自費リハビリを行える施設の数が限られています.
そもそも療法士の少ない地方でリハビリの質を担保する事が難しくなっているのが現状です.
診療報酬や保険の兼ね合いから自費でなければ質の高いリハビリが難しいのです.
今まで沢山の患者さんと,少しでもより良い身体の機能を求めてリハビリをしてきました.
もちろん全ての方を目標通りにという訳には出来ない事もありました.
しかしその都度どうしたら『もっと良くなるか』を追究してきました.
石川県のような地方に限らず全国的に言える事ですが,今リハビリを担当する療法士の質が低下しています.
これは急激に療法士を養成する学校が増えた事にも一因があります.
石川県では10年ほど前まで1年間に養成校を卒業するのは60人ほどでした.
しかし,現在では年間120人ほどが理学療法士の養成校を卒業するようになっています.
厳しく言えば誰でも療法士に成れるようになったのです.
以前,国立大学の理学療法士養成課程に入学するには,倍率は4倍,偏差値60とそう簡単には入学出来ない時代がありました.
現在,私立養成校の乱立により中には定員割れで学習内容の善し悪しは別にして,偏差値の低い学生でも養成校に入学が出来るようになっています.もちろん偏差値だけで理学療法士の質ははかれませんが基礎的な学力があるかどうかは大きな問題になる事が多々あります.
しかし,進級や病院実習で篩にかけられたとしても,やる気のある学生をそうそう落とすわけにはいきません.
国家試験もありますが,難易度が高い訳ではありません.
さらに,療法士になってからも問題があると考えています.
私立の養成校は療法士の学科しか持たない単科の学校か,医学部関係の学科しか持たない事が多いのです.
そして療法士として働く場所は病院が多く,学生時代から含めて他の仕事や環境の人と関わる事がありません.
多くの人や色んな職種の人と話し合ったりする機会が少なく,これが視野を狭くしリテラシーの低下を招いています.
同じ学習内容でも理解度が変わり,『分かったつもり』の療法士が格段に増えました.
様々な意見があると思いますが,患者さんから療法士を選ぶことはまだ難しい環境であり,その療法士のプロフィールを確認する事もまず出来ません.
しかし,大病を負った方のリハビリはその後の人生を左右するくらい重要な事だと私は考えています.
リハビリをするのはもちろん大事ですが,『どんな』リハビリをするかがもっと大事なのです.
どうしたら『もっと良くなるか』を追究してきた理由はそこにあります.
自身でリハビリが選べる場所,そんな施設がもっと増えると良いと思っています.
その第一歩に幣施設がなれるよう邁進しております.
私が以前担当した方から,
『みなさんに手伝ってもらってだけど,外で歩けるまでになりました』
と,お知らせを頂きました.
介助ながら屋外を歩行練習している様子を動画で送って下さったのです.
詳しい事は申し上げられませんが頸髄損傷で何年も電動車いすをご利用されている方です.
元々は長下肢装具をつけて平行棒内歩行を練習していましたが,私が担当してから,長下肢装具なしでも大丈夫となりSHB装着下で歩行器歩行までになっていました.
かと言って介助歩行が出来るから,実用になるかと言うとそういう訳ではありません.
現在も電動車いすをご利用です.
この方も『歩けるようになるとは思っていないけど,前出来なかった事が出来るようになる事で元気になれる』
とおっしゃって下さった事を覚えています.
全ての事例に当てはまる訳ではありませんが,リハビリはある種の希望になると考えています.
『出来ない』を『出来る』に.『出来る訳ない』を『出来るかも』に.
少しでも前向きになれる道筋を作ります.
当施設で提供している神経内科的リハビリは,このコラムの内容が基盤になっております.
是非参考になさってください.